尋常海綿(読み)ジンジョウカイメン

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尋常海綿
じんじょうかいめん

海綿動物門の1綱Demospongiaeを構成する動物群。普通海綿ともいう。この類は、ケイ酸質よりなる骨片を有する海綿で、普通、海岸でみかける種はほとんどこれに属する。骨片としては一軸性か四軸性の主大骨片と、シグマ体、星状体とよばれる微小骨片を有するが、そのいずれかを欠く場合も多い。また、海綿質を有するものと、ないものがある。ムラサキカイメンザラカイメンは一軸性の主大骨片を有し、微小骨片を欠くうえに海綿質がよく発達する。モクヨクカイメンは、骨片を欠くかわりに、非常によく発達した海綿質の繊維状の骨格を有する。トウナスカイメンは、四軸性の主大骨片と星状体とよばれる微小骨片を有し、海綿質の発達は悪い。この類は分類上、石灰海綿と対比する意味で、かつて無石灰海綿のなかに六放海綿とともに編入されたこともある。[星野孝治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の尋常海綿の言及

【カイメン(海綿)】より

…しかし,水深8000mの深海底からも特異な形をした種類が多く得られている。世界で約7000種,日本では現在750種ほどが知られているが,今後尋常海綿類の種類がかなり追加されるものと思われる。
[形態]
 体の形は壺状,樹枝状,塊状,平盤状などさまざまで,なかには形が一定していないものもある。…

※「尋常海綿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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