モクヨクカイメン(読み)もくよくかいめん(英語表記)bathsponge

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モクヨクカイメン」の意味・わかりやすい解説

モクヨクカイメン
もくよくかいめん / 沐浴海綿
bathsponge
toiletsponge
[学] Spongia officinalis

海綿動物門尋常海綿綱モクヨクカイメン科に属する海産動物。ヨクヨウカイメン浴用海綿)ともよばれるが、この場合は体内に骨片をもたない近縁の数種類を含めていう。モクヨクカイメンは、骨格海綿質繊維だけでできている。また、海綿質も上質で、繊維が密で弾力に富んでいる。

 世界中の暖海海底に生息し、形は球状で直径30センチメートルぐらいにはなる。外部色彩黒色黒褐色内部は肉色をしている。これを土の中に埋めて腐らせ、海綿質の繊維だけにして漂白したものが、事務用や化粧用、清掃用などに用いるスポンジとなる。海綿は再生力が強いので、自然の海綿を採集するだけでなく、小さく切った海綿を人工的に再生・増殖させることも行われている。

[星野孝治]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モクヨクカイメン」の意味・わかりやすい解説

モクヨクカイメン
Spongia officinalis; bath sponge

海綿動物門尋常海綿綱角質海綿目モクヨクカイメン科。体は黒色あるいは黒褐色の粘稠性を帯びた団子状ないし鐘状で,表面に小突起をもつ。内部は黄褐色で,多くの孔や溝がある。骨格は海綿質繊維によって構成され,繊維内に少量の砂粒などを含んでいる。沖縄近海,地中海フロリダなどの暖海に産し,いわゆるスポンジとして文房具,浴用などに使われている。

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