小井川村(読み)おいかわむら

日本歴史地名大系 「小井川村」の解説

小井川村
おいかわむら

[現在地名]岡谷市小井川・上小井川かみおいかわ加茂かも町・大栄だいえい町・郷田ごうだ銀座ぎんざ東銀座ひがしぎんざ神明しんめい町・塚間つかま

東は横河よつかわ川を隔てて東堀ひがしぼり村、西は岡谷村、南は西堀にしぼり村、北は西山田にしやまだ村と境を接し、中央を伊那道、北部を中山道が貫通している。

村名の初見は、応安五年(一三七二)九月一五日諏方兵部大輔入道(頼直)あての足利義満御教書写(守矢文書)に「小井川・山田両郷事、所被預置也」とある。天正一八年(一五九〇)一二月の堀内又三判物案(諸州古文書)に「当社為御寄進分、小井河村内以而弐百石被遣候、然者、百石ハ貴寺可有御納所之由、高吉様堅御意ニ候」とあり、諏訪の領主日根野高吉が諏訪社下社神宮じんぐう寺に地を寄進している。慶長一九年(一六一四)中山道が塩尻しおじり峠越えに変わる以前は、中山道の道筋にあたり、五十六里の一里塚があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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