小動崎
こゆるぎさき
小動鼻ともいう。七里ヶ浜と腰越の浜を分けるように突出ている岬。「鎌倉志」は、山の端に海辺へ差出た松があり、風波につねに動くためにこゆるぎの松というと伝え、「風土記稿」は浄泉寺略縁起を引いて、弘法大師が小動山に上り一七日間護摩を修したとき、満日にこの松に神女の影向があったこと、また佐々木盛綱が文治年中(一一八五―九〇)この山に詣でた時、松の老樹があり、無風なのに枝葉が動き、琴のような妙音を発していたので小動松と称した、という話を伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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