日本歴史地名大系 「小吉村」の解説 小吉村こよしむら 新潟県:西蒲原郡中之口村小吉村児木(ちごのき)・次新(つぎしん)両村(現燕市)の北から針(はり)ヶ曾根(そね)村に至る中(なか)ノ口(くち)川左岸の大村で、門田(もんた)村・船越(ふなこし)村・中(なか)村・潟浦新(かたうらしん)村・長場(ながば)村・高野宮(こうのみや)村・六分(ろくぶ)村の七村を村域とした。寛文二年(一六六二)までに上記各村に分離した。現在、大字小吉・上小吉として残る。永正年間(一五〇四―二一)頃の蒲原郡段銭帳(米沢市立図書館蔵)には青海(おうみ)庄内として「小吉之条」とみえ、代官は市川であった。元亀―天正年間(一五七〇―九二)には「小吉東嶋」(元亀二年三月四日「秀家(姓欠ク)年貢皆済状写」関根伸行氏所蔵文書)、「小吉条いはらそね」(天正一三年一一月一〇日「山吉景長安堵状写」同文書)などとみえ、小吉は現白根(しろね)市茨曾根(いばらそね)を含む広い地域に及ぶらしい。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by