小型武器規制(読み)こがたぶききせい(その他表記)regulation of small arms

知恵蔵 「小型武器規制」の解説

小型武器規制

拳銃自動小銃など1人または数人で携帯・使用できる小型武器による死者は年約50万人で8割が子どもと女性。安価で規制が少なく、不法所持を含め10億丁以上が出回る。合法的製造者は98カ国に1000以上。その半数以上が米国内。この削減と不法取引防止のため、2001年7月、初の国連小型武器会議を開催、(1)製造元の特定のため、武器に製造者名を刻印し、取引業者の登録および輸出入承認制度を整備、(2)途上国での規制促進のために小型武器基金を創設、などを採択。06年の検討会議は米国の強硬な反対で決裂し、成果なく閉幕。今後の会議開催も白紙状態。

(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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