小増沢用水(読み)こますざわようすい

日本歴史地名大系 「小増沢用水」の解説

小増沢用水
こますざわようすい

[現在地名]十和田市深持

深持ふかもちの西、山岳地に発する小増沢より上水し、深持方面へ引水される。途中三〇〇メートルの隧道がある。この用水路工事は三本木原開拓のための稲生いなおい川用水工事に先立ち、さらにその後は深持地区の発展の礎となった。

文政七年(一八二四)深持・板ノ沢いたのさわ・中板ノ沢の三ヵ村は用水に乏しかったため、沢目治左衛門が用水堰掘通しを請願し、同九年に完成した(沢目家伝記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android