小多利村(読み)こたりむら

日本歴史地名大系 「小多利村」の解説

小多利村
こたりむら

[現在地名]春日町小多利

現春日町の中央部北端に位置する。村の南を竹田たけだ川が流れ北は小富士こふじ山。「丹波志」は東の産所さんじよ村とともに北方梶原かじわら(現市島町)の枝村とする。慶長六年(一六〇一)より幕末まで旗本川勝一族の間で伝領された(「寛政重修諸家譜」など)正保郷帳に村名がみえ田高二〇四石余・畠高五四石余、芝山あり、林・日損少しあり。国立史料館本元禄郷帳によると川勝二家領。「丹波志」では高二五九石余、家数五五。川勝二家領。丹後への道沿いに町並をなし、江戸時代には旅籠屋もあったという(「多利郷土史」など)。小富士山は村の北西から見た姿の美しさから丹波富士山と称され、明智光秀の陣跡がある(「氷上郡志」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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