小天城跡
おあまじようあと
[現在地名]天水町小天 実山
下有所の集落の西にある実山(一九九・三メートル)が城跡と伝える。「国誌」によると田尻氏が代々在城したという。山頂部分は蜜柑園となり遺構は確認できないが、以前は城の水源と考えられる「獅子の鎌砥」と称する常に水をたたえる所があったという。山頂から北西側へ六メートル下った所に東西六五メートル・南北四〇メートルの平坦地があり、周辺の斜面部に幅三メートル、深さ二・五メートル、長さ七〇メートルの竪堀が観察される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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