小川流(読み)おがわりゅう

精選版 日本国語大辞典 「小川流」の意味・読み・例文・類語

おがわ‐りゅう をがはリウ【小川流】

〘名〙
① 比叡山台密十三流の一つ。穴太(あのう)流の祖、聖昭の弟子契仲に師事した、小川法印忠快を祖とするもの。のち、忠快の孫弟子澄豪西山流が分かれた。
舞踊の一流派。江戸時代、安永寛政一七七二‐一八〇一)の頃、大坂の振付師小川利右衛門(別名理右衛門)が創始したもの。利右衛門は、瀬山流の祖、瀬山七左衛門とともに名手といわれたが、のちに山村流に圧倒され衰滅した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の小川流の言及

【煎茶道】より

…小川可進は,初めとくに流派を名乗ることはなかったが,その独自な煎茶技法が評判を得,洛中に可進流の名で知られるにいたった。小川流として家元の体制ができたのは2代其楽翁の代からで,今日6代目に至っている。近代以前に成立した煎茶の家元は,花月菴流,小川流の2流で,のち八橋売茶の流れをくむ売茶流が誕生した。…

※「小川流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android