小平井村(読み)こびらいむら

日本歴史地名大系 「小平井村」の解説

小平井村
こびらいむら

[現在地名]栗東町小平井

笠川かさがわ村の北西葉山はやま川右岸平地に立地。古代条里遺称の三拾六さんじゆうろくの地名が残る。慶長検地では高四九七石余(正徳三年「郷村高辻帳」中村文書)。寛永石高帳では山城淀藩領二八一石余・旗本沼野領二一六石余。慶安高辻帳では淀藩領は田二七五石余・畑六石余、沼野領は田二〇二石余・畑七石余・永荒六石余。元禄郷帳では高五〇五石余、山城淀藩領・旗本朽木和泉領。以降村高・領主とも変化ない。


小平井村
おびらいむら

[現在地名]笠岡市小平井

大戸おおど村の東、吉田よしだ川の流域にあり、河岸段丘がみられる。東は園井そのい村。弥生時代から近世にかけての複合遺跡鍛冶屋かじや遺跡が南部段丘上にあり、奈良・平安時代の柱穴群や鍛冶炉跡も確認された。大内氏の家臣渡辺杢之丞・頼母は天文元年(一五三二)当地へ入り小平井城を築城したと伝える。元和二年(一六一六)松山藩領となり、同五年より備後福山藩領、元禄一二年(一六九九)からは幕府領になり、文政一〇年(一八二七)以降は三卿の一橋領となったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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