20世紀日本人名事典 「小松茂朗」の解説
小松 茂朗
コマツ シゲロウ
昭和・平成期のノンフィクション作家 日本文芸振興協会会長。
- 生年
- 大正5(1916)年5月20日
- 没年
- 平成10(1998)年11月30日
- 出生地
- 長野県塩尻市片丘
- 本名
- 小松 茂郎
- 学歴〔年〕
- 中央大学法学部〔昭和18年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本作家クラブ賞(第5回)〔昭和52年〕「街の砂漠で」
- 経歴
- 昭和18年読売新聞入社。のち東京新聞に移り、社会部記者。19年応召、満洲孫呉電信隊入隊。シベリア抑留を経て、23年帰還、東京新聞に復社。社会部記者、社会部次長などののち、35年支局長を最後に退社。その後、建設会社と旅行会社を設立し社長を務める。52年第1作「街の砂漠で」により第5回日本作家クラブ賞受賞。以後、執筆活動に入る。54年日本文芸振興会を設立、56年には“日本文芸大賞”を設けた。平成4年米国ケンシントン大学日本校客員教授に就任。主な著書に「地方政治の夜明け」「恩田杢流経営術」「シベリヤ鎮魂歌・遠きダモイ」「さらば大連」「シベリヤ最期の帰還兵」「シベリヤ黙示録」「石原莞爾」など。平成2年法務省人権擁護委員千葉県連合会より“国民の人権擁護と人権思想の普及高揚に貢献した功績は多大”として表彰された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報