日本歴史地名大系 「小栗原村」の解説 小栗原村おぐりはらむら 千葉県:船橋市小栗原村[現在地名]船橋市本中山(もとなかやま)一―七丁目・東中山(ひがしなかやま)一丁目二子(ふたご)村の北西に位置する。村内を房総往還が通り、集落の一部は中山法華経寺の門前町。栗原(くりはら)八ヶ郷の内で、「和名抄」葛飾(かつしか)郡栗原郷の遺称地とされる。応永一七年(一四一〇)の香取造営料足納帳(静嘉堂文庫)に原越前殿分として小栗原とみえ、九反五〇歩があった。台地上の城(しろ)ノ庭(にわ)にあった遺構を城之台(じようのだい)城の跡としていたが現在消滅しており未詳。寛永三年(一六二六)の朝比奈市郎書上(国立国会図書館蔵)では小栗原村一二〇石余が同氏領で、ほか新田七町余とある。元禄期(一六八八―一七〇四)高石神(たかいしがみ)村(現市川市)の石井兵庫らにより開かれた兵庫(ひようご)新田があり、溜池二ヵ所は内匠(たくみ)堀から引水したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by