小検見(読み)コケミ

デジタル大辞泉 「小検見」の意味・読み・例文・類語

こ‐けみ【小検見】

江戸時代大検見おおけみの前に代官手代が行った検見。しょうけんみ。

しょう‐けんみ〔セウ‐〕【小検見】

こけみ(小検見)

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精選版 日本国語大辞典 「小検見」の意味・読み・例文・類語

こ‐けみ【小検見】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、幕領で代官が検見をする前に、代官の手代が二人一組で手分けして予備の検見をすること。こげんみ。
    1. [初出の実例]「御料所にては、大検見・小検見二通りに致す」(出典:地方凡例録(1794)三)

しょう‐けんみセウ‥【小検見】

  1. 〘 名詞 〙こけみ(小検見)

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世界大百科事典(旧版)内の小検見の言及

【検見】より

…代官・検見役人(手代)は上中下毛の各1ヵ所を坪刈りして舂法(ついほう)(籾摺り)を行い,申告量(内見籾,付出籾)より多く刈り出した分の平均籾量(刈出出合)に稲作全坪数を乗じた刈出籾を付出籾に加えて収穫籾総量を出し,幕領では5合摺り・5公5民であるから,その4分の1が当年の年貢米となる。なお代官が行う大検見と,手代2人ずつが行う小検見があって,小検見は賄賂強要など弊害はなはだしいため1713年(正徳3)禁止されたが,19年復活された。代官所は内見帳・歩刈帳をもとに下組帳を作り,さらに取箇帳を作成して検見終了帰府後30日以内に勘定所に申達した。…

※「小検見」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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