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検見/毛見 ケミ

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デジタル大辞泉の解説

け‐み【検見/毛見】

中世・近世の徴税法の一。米の収穫前に、幕府または領主が役人を派遣して稲のできを調べ、その年の年貢高を決めること。けんみ。→定免(じょうめん)
実際に見て調べること。
「月たちては、大嘗会の―やとしさわぎ」〈かげろふ・上〉

けん‐み【検見】

物事を実際に検査すること。また、その役。
中世、事件の監察のためなどに派遣された臨時の職。
けみ(検見)2」に同じ。
犬追物(いぬおうもの)で、射手の射方、馬の扱い方、矢の当たり外れなどを検査した役。
敵のようすなどを探ること。また、その人。物見(ものみ)。斥候。
「京勢も―の勢も一つになり」〈浄・吉野忠信〉

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

検見【けみ】

毛見とも書き,検見は〈けんみ〉とも読む。田畑の立毛(たちげ)(農作物)を見分・坪刈りし,作柄に応じて租税を決定すること。鎌倉時代末期から史料にみえ,戦国期にも行われていたが,仕法は領主によってさまざまであった。
→関連項目郡上一揆地方三帳地方凡例録定免法坪刈年貢割付状

検見【けんみ】

検見(けみ)

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世界大百科事典 第2版の解説

けみ【検見】

〈けんみ〉ともいう。田方立毛(稲などの作物)を見分けたうえ坪刈りをし,稲の豊凶に従い租税を決定すること。《地方(じかた)凡例録》には〈立毛の善悪を見分するばかりは検見でなく毛見という〉とあるが,実際上の用語では両者は同一のものと解せられる。検見の語は1298年(永仁6)《東大寺文書》播磨国大部荘百姓申状,1323年(元亨3)《金沢文庫古文書》下総国東庄上代郷黒部村検見帳に見えるが,1586年(天正14)1月の羽柴(豊臣)秀吉の条目に,給人が在所へ越し百姓と相対で検見を遂げ,有米三分一を百姓に遣わし,三分二は未進なく給人取るべきこととある。

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大辞林 第三版の解説

けんみ【検見】

検査すること。また、その役。
鎌倉・室町時代、ある事件を監察するため、臨時に設けた職。実検使よりはやや軽いもの。
犬追物で、射手の射方、馬の扱い方、矢のあたりはずれをただす役。
けみ(検見) 」に同じ。
物見。斥候。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の検見/毛見の言及

【有毛検見】より

…江戸中期以後の検見の一種。田畑の上・中・下の位,石盛やそれに対応する根取米に関係なく,実収によって年貢を決定する方法(幕領では五合摺,五公五民)。…

【減収推定】より

…対象作物はイネ,ムギ,果樹,野菜,畑作物などとなっていて,ほとんどの作物に及んでいる。被害量の推定は,まず農家から選ばれた損害評価員によって,被害申告を受けた耕地について,収穫期に一筆ごとに実地調査をしてその収穫量が推定され(検見という),基準収量-検見収量=被害量として計算される。その場合,その被害量の推定が客観的統一的で,公平・正確であることが求められる。…

【畝引検見】より

…江戸時代前半に行われた検見法の一つ。定められた収穫額に不足する量を反別に直し,貢租額を減額する方法。…

【土免】より

…〈つちめん〉と読むことについては,1620年(元和6)広島藩浅野長晟(ながあきら)書状に〈つちめん〉と見えることによる。検見取(けみどり)が当該年の作柄調査を前提とした徴租法であったのに対し,土壌の善悪を基準に年貢を定める方式。熊本藩ではこの土免について〈御土免は田畑共に地味之位をよく見届け,反別相応に相極め申したく候〉としており,また土佐藩でも〈土地の厚薄にしたがい,何村の免は何ッ成と大抵は定め置き,なおまた,五年三年を限り,その村の豊凶を見合せて春のうち免究め仕り候,これを土免と唱え申し候〉としている。…

【検見】より

…田方立毛(稲などの作物)を見分けたうえ坪刈りをし,稲の豊凶に従い租税を決定すること。《地方(じかた)凡例録》には〈立毛の善悪を見分するばかりは検見でなく毛見という〉とあるが,実際上の用語では両者は同一のものと解せられる。検見の語は1298年(永仁6)《東大寺文書》播磨国大部荘百姓申状,1323年(元亨3)《金沢文庫古文書》下総国東庄上代郷黒部村検見帳に見えるが,1586年(天正14)1月の羽柴(豊臣)秀吉の条目に,給人が在所へ越し百姓と相対で検見を遂げ,有米三分一を百姓に遣わし,三分二は未進なく給人取るべきこととある。…

※「検見/毛見」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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