小池新二(読み)コイケ シンジ

20世紀日本人名事典 「小池新二」の解説

小池 新二
コイケ シンジ

昭和期のデザイン評論家 九州芸術工科大学初代学長;千葉大学名誉教授。



生年
明治34(1901)年11月23日

没年
昭和56(1981)年5月4日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京帝大文学部美学美術史学科〔昭和2年〕卒

主な受賞名〔年〕
勲二等瑞宝章〔昭和48年〕

経歴
商工省工芸指導所所員、大東亜省嘱託などを歴任。昭和11年堀口捨巳、前川国男らと日本工作文化連盟を結成し、デザイン、建築面から国策協力を推進した。18年「全体主義国家の芸術政策」「独逸の工芸政策」などの論文を収録した「汎美計画」では、日本の芸術、デザイン政策の範としてドイツ・ナチスの芸術政策を紹介した。戦後は近代主義的、国際的な視点から現代建築の評論を行う。25年千葉大工学部教授(のち名誉教授)、42年文部省大学学術局視学官、九州大工業教員養成所教授を経て、43〜49年九州芸術工科大初代学長を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小池新二」の解説

小池新二 こいけ-しんじ

1901-1981 昭和時代のデザイン評論家。
明治34年11月23日生まれ。昭和11年前川国男らと国策にそった日本工作文化連盟を結成。戦後は建築やデザインの評論をおこなう。25年千葉大教授,43年九州芸術工科大初代学長。昭和56年5月4日死去。79歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「汎美計画」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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