20世紀日本人名事典 「小沼 丹」の解説
小沼 丹
オヌマ タン
昭和・平成期の小説家 早稲田大学名誉教授。
- 生年
- 大正7(1918)年9月9日
- 没年
- 平成8(1996)年11月8日
- 出生地
- 東京・下谷
- 本名
- 小沼 救
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学文学部英文科〔昭和17年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 読売文学賞(小説賞 第21回)〔昭和44年〕「懐中時計」,平林たい子文学賞(第3回)〔昭和50年〕「椋鳥日記」
- 経歴
- 中学教師を経て早大講師となり、昭和33年以来文学部教授。井伏鱒二に師事、29年「村のエトランジェ」が芥川賞候補に。43年発売した「懐中時計」で注目され、44年同名の短編集で読売文学賞を受賞。身辺に取材した作品が多く、静かな諦念とおおらかな人生の受容とが渾然と融け合った、作者の人生態度そのものから滲み出る独特の雰囲気が湛えられている。作品集「椋鳥日記」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報