小湊フワガネク遺跡群(読み)こみなとふわがねくいせきぐん

日本歴史地名大系 「小湊フワガネク遺跡群」の解説

小湊フワガネク遺跡群
こみなとふわがねくいせきぐん

[現在地名]奄美市名瀬小湊 外金久

外金久ふわがねく海岸砂丘に所在する弥生時代・古墳時代・飛鳥時代・平安時代並行期の複合遺跡奄美諸島屈指の規模を誇る大型砂丘遺跡で、遺跡面積は約二万五千平方メートルに及ぶ。平成九年(一九九七)に隣接する専門学校の拡張工事に伴い、約七五〇平方メートルの発掘調査が実施された。飛鳥時代の文化層(七世紀前半)から、ヤコウガイ製貝匙(約九〇点)・ヤコウガイ製有孔製品(約五〇点)・ヤコウガイ貝殻破片(約三千点)・イモガイ製貝札(三〇点)・貝玉(約三千点)などの大量の貝製品とその製作跡(五ヵ所)が発見されたほか、掘立柱建物跡(四軒)や兼久式土器(約一万八千点)鉄器(二〇点)石器なども発見されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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