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海岸砂丘 かいがんさきゅうcoastal sand dune

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海岸砂丘
かいがんさきゅう
coastal sand dune

砂浜の海岸で風に吹飛ばされた砂が堆積した小高い丘。普通海岸線にほぼ平行か,やや斜めに細長く延びている。しばしば表面にきれいな波形風紋が見られる。砂丘の高さは数mから 10mぐらい。乾いた砂が多くて風が強く,砂の移動を止める地形や植物のある海岸にできる。地形は非対称的で,風上側がゆるやかであるが,風下側では砂が転がって止る程度 (30°内外) の急な勾配を示す。日本海側には幅数 km,高さ数十mの大規模なものもある。鳥取海岸の砂丘はその好例である。これは大山火山の火山灰におおわれた古い砂丘と,大山火山の噴火後に堆積した新しい砂丘が重なったものである。

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デジタル大辞泉の解説

かいがん‐さきゅう〔‐サキウ〕【海岸砂丘】

海岸にみられる、風の作用で砂が堆積(たいせき)して生じた小高い丘。海岸線に平行するもの、斜交した砂丘列を作るものなどがある。

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百科事典マイペディアの解説

海岸砂丘【かいがんさきゅう】

砂質海岸に生ずる砂丘。風の強さによっては海面から20〜50mほど高い台地の上まで生ずる。海岸線に平行した砂丘列(九十九里浜),海岸線に直角な列(七里長浜),馬蹄(ばてい)形のバルハンなどの形がある。
→関連項目沿岸流

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世界大百科事典 第2版の解説

かいがんさきゅう【海岸砂丘 coastal dune】

おもに海岸からの砂の供給により海岸地帯に形成される砂丘。海岸には波による浸食・堆積作用や塩水化された地下水の影響をうけて,砂質の裸地が生じやすい。ここには波によって絶えまなく供給される砂が,低潮時に乾燥し風によって移動しやすい環境が生じる。日本の海岸では,湿度が低く,風が強い冬から春にかけて砂の移動が活発である。特に北西季節風が海側から海岸に吹きこむ日本海および東シナ海に面する地域や,北西季節風が若狭湾から関ヶ原を通って吹きこむ東海地方沿岸などで砂の移動が著しく,大規模な砂丘が形成されている。

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大辞林 第三版の解説

かいがんさきゅう【海岸砂丘】

砂浜海岸で風に吹き飛ばされた砂が堆積してできる小高い丘。鳥取・新潟や遠州灘の沿岸に大規模なものが見られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

海岸砂丘
かいがんさきゅう

海岸地帯に分布し、風によって運ばれて堆積(たいせき)した砂のかたまり。高さは数メートルから数十メートルのものが多いが、まれに100メートルを超えるものがある。砂の供給が多く、海からの卓越風のみられる大河川河口部付近に、比較的良好に発達する。
 海岸砂丘は、海岸線に平行する横列砂丘、直交する縦列砂丘や、それらの中間のバルハン型、ヘアピン型などの砂丘がある。また基盤を覆って薄く堆積する被覆砂丘とか、黒色砂に覆われた化石砂丘、風によって侵食された侵食砂丘などの呼び名がある。近世以降、人々は飛砂の害を防ぐために防砂垣を設け、松やアカシアなどの造林を行った。このような努力の結果、砂丘地は安定し、畑地として利用されるようになった。[豊島吉則]

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