小父様(読み)オジサマ

デジタル大辞泉 「小父様」の意味・読み・例文・類語

おじ‐さま〔をぢ‐〕【小父様】

よその年配の男性を敬っていう語。→小父さん
「よその―が、馬のたづなをとり」〈三重吉かたつむり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小父様」の意味・読み・例文・類語

おっ‐さんをっ‥【小父様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おじさん(伯父様)」の変化した語 ) 多く上方で用いられる。
  2. 「おじ(伯父)」の尊敬語。おじさん。
    1. [初出の実例]「お文の叔父の源太郎が入って来た。〈略〉『をっさん、ええとこへ来とくなはった』」(出典:鱧の皮(1914)〈上司小剣〉二)
  3. 中年の男を親しんで呼ぶ称。小父、伯父、叔父の別にかかわらない。
    1. [初出の実例]「おっ様おっ様と言へば」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)八)
    2. 「延びあがり、おっさんあの凧とってんか」(出典:雑俳・玉の光(1844‐45)二)

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