小用廃寺(読み)こようはいじ

日本歴史地名大系 「小用廃寺」の解説

小用廃寺
こようはいじ

[現在地名]鳩山町小用

岩殿いわどの丘陵の南端部、越辺おつぺ川に臨む標高四七メートルの台地上にある。推定地には散漫な瓦の分布がみられるが、基壇等の旧状はとどめていない。昭和初期の所見によれば、毛呂山もろやま町の西戸丸山さいどまるやま窯を供給窯とし、浦和市大久保領家おおくぼりようけ廃寺に同笵例のある複弁八葉蓮華文軒丸瓦や重弧文、格子目文の軒平瓦が出土しており、当廃寺は、八世紀第2四半期の創建と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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