日本歴史地名大系 「小田和湾」の解説 小田和湾こたわわん 神奈川県:横須賀市大田和村小田和湾三浦半島西岸、北の佐島(さじま)、南の長井(ながい)に挟まれた小湾。近世には湾岸の佐島村・長坂(ながさか)村・大田和(おおたわ)村・林(はやし)村・長井村が小田和湾漁場を形づくる。これらの村々間には何件かの出入があった。大田和村から訴えた長井村・佐島村との間の大網争論もその一つで、延宝五年(一六七七)の猟場争論裁許状(県史九)によると、長井・佐島の大網引につき、今後大田和村より構えあるべからずの判決が下された。嘉永元年(一八四八)の佐島村明細帳(福本文書)に、正徳五年(一七一五)佐島村と林村・大田和村・長坂村との間で、佐島村磯根の藻草・荒布・カジメ・ヒジキ刈取に関する出入があり、三ヵ村の刈取が禁止されたとある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by