小田大谷村(読み)おだおおたにむら

日本歴史地名大系 「小田大谷村」の解説

小田大谷村
おだおおたにむら

[現在地名]岩美町小田おだ

との村の東、小田川最上流域に位置する。同川中・上流域にあった小田保・小田郷の遺称地と考えられる。康正二年(一四五六)の「造内裏段銭并国役引付」によれば吉見弥二郎が「因幡国高野郷内小田保段銭」二貫三三五文を上納している。吉見氏はこの頃、因幡に居住したと思われる室町幕府奉公衆で、外村うばだに城に拠ったと伝える(因幡民談記)。弥二郎は「吉見系図」にみえる因幡吉見氏二代の政家に比定される。なお高野郷は、「和名抄」高山寺本にみえる巨濃この高野たかの(東急本では法美郡)を継承するものであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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