日本歴史地名大系 「小畑浦」の解説 小畑浦おばたうら 山口県:萩市小畑浦[現在地名]萩市大字椿東(ちんとう) 香川津(かがわづ)・前小畑(まえおばた)・中小畑(なかおばた)・後小畑(うしろおばた)の各一部椿東分(つばきひがしぶん)の西にある漁村。北は越(こし)ヶ浜(はま)浦、南は鶴江(つるえ)浦に続く。浦町は椿東分前小畑に属する今浦台(いまうらだい)(中ノ台)東南の裾にあって現萩漁港と今浦湾に面する。浜崎宰判所属。細川幽斎の「九州道の記」(天正一五年)に<資料は省略されています>と記され、当時小畑は唐船が出入りする大きい港であったことが知られる。「浦小畑と云湊」の地は「地下上申」添付絵図に描かれる「小畑浦湊」と思われ、狐(きつね)島の東、現萩港の一部潟(がた)港であろう。萩港は北浦有数の良港として、第二次世界大戦前は朝鮮・大連などを結ぶ定期船が寄港し、一時大いに栄えた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by