小百合花(読み)サユリバナ

デジタル大辞泉 「小百合花」の意味・読み・例文・類語

さゆり‐ばな【小百合花】

[名]ユリの花。
[枕]同音を持つ「ゆり」にかかる。
灯火ともしびの光に見ゆる―ゆりも逢はむと思ひそめてき」〈・四〇八七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「小百合花」の意味・読み・例文・類語

さゆり‐ばな【小百合花】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 百合の花。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「心もまたいけむ ゆり花の 沙由利波名(サユリバナ)の 今朝咲いたる 初花に」(出典催馬楽(7C後‐8C)高砂)
  2. [ 2 ] 同音の繰り返しで、「さゆり」と同音を持つ「後(ゆり)」にかかる。
    1. [初出の実例]「左由理婆奈(サユリバナ)後も逢はむと思へこそ今のまさかもうるはしみすれ」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇八八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android