小砂川村(読み)こさがわむら

日本歴史地名大系 「小砂川村」の解説

小砂川村
こさがわむら

[現在地名]象潟町小砂川

日本海に面し、由利郡の最南端に位置する。集落酒田さかた(現山形県酒田市)への街道沿いに発達し、北は大須郷おおすごう村、南は三崎みさき峠を隔てて庄内しようない女鹿めか(現山形県飽海郡遊佐町)と接する。

慶長一七年(一六一二)の由利郡御検地帳(本荘市立図書館蔵)に「仁賀保上浜小砂川」として六三石余とある。また「塩竈 壱筒半 但一月ニ壱斗つゝ也」とあり、「横岡山手塩・ぼんしほ・かと松塩・大官塩」の貢租が記される。

慶長七年最上氏領となり、元和八年(一六二二)には本多正純領、翌九年仁賀保挙誠領、寛永元年(一六二四)仁賀保家分知の時に良俊(七千石家)領、同八年天領となり庄内しようない(現山形県)酒井氏預領となる。元禄二年(一六八九)には庄内大山代官所支配、明和六年(一七六九)再び酒井氏預領。

高は元和九年に一三〇石一斗四升(「仁賀保総高改」渡辺文書)、元禄一〇年一四六石五斗八升二勺(出羽国由利郡村付帳)、延享三年(一七四六)に一五五石五斗四升二合二勺(小砂川村明細帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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