20世紀日本人名事典 「小笠原嘉子」の解説
小笠原 嘉子
オガサワラ ヨシコ
大正・昭和期の女性運動家 元・(財)母と学生の会理事長。
- 生年
- 明治31(1898)年6月11日
- 没年
- 平成1(1989)年8月24日
- 出生地
- 山口県萩市
- 旧姓(旧名)
- 三好
- 学歴〔年〕
- 日本女子大学校家政学部〔大正6年〕卒
- 経歴
- 大正4年日本女子大学校付属高等女学校を、6年同校家政学部を卒業。夫の信濃毎日新聞社赴任に伴い長野に居住。13年久布白落実と出会い、日本キリスト教婦人矯風会メンバーとして長野支部で廃娼運動・「純潔」運動を進め、昭和5年の長野大会での公娼廃止案可決に尽力した。その後、東京へ移転、8年婦人矯風会牛込支部長になる。13年早稲田大学学生の“軟派事件”による警察の“学生狩り”を機に、婦人矯風会・大日本連合母の会・日本全国母の会・女子教育者同盟・国民純潔同盟の連合で“母と学生の会”が設立され、前田若尾・小林珠子らと関わり、47年理事長に就任。戦後は東京家裁調停員も務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報