小薬村(読み)こぐすりむら

日本歴史地名大系 「小薬村」の解説

小薬村
こぐすりむら

[現在地名]小山市小薬

おか村・大内川おおうちがわ村の西に位置し、西は高谷たかや(現栃木市)。寛喜二年(一二三〇)八月一三日の長沼宗政譲状(皆川文書)に小薬郷とみえ、小山一族の長沼氏の所領で、宗政から子の時宗に譲渡された。弘安六年(一二八三)三月二七日には宗泰(時宗の子)から宗秀に譲与された(正安元年一二月六日「将軍久明親王家政所下文」園城寺文書)。建武元年(一三三四)八月二八日には長沼秀行が小薬郷の地頭職に任命されており(「後醍醐天皇綸旨」皆川文書)、当郡の地頭職は鎌倉中期以降、南北朝期にかけて代々長沼氏に相伝されていた。その後小山義政の乱を経て結城基光の所領となり(結城家譜)、次いで古河公方の家臣梶原五郎右衛門尉の知行となった(「岩松持国闕所注文写」正木文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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