小袖座(読み)こそでざ

改訂新版 世界大百科事典 「小袖座」の意味・わかりやすい解説

小袖座 (こそでざ)

中世の一つ。京都の錦小路と室町の間にあり,祇園社神人の諸座のうちの一つであった。祇園社の座の中でも,堀川材木神人,綿座柑類の座と並び,小袖座は中世のかなり早い時期に成立していたと思われる。小袖は鎌倉中期以後,男女ともに着用する衣服として大いに普及したから,生産量も多く,別あつらえのほかに既製品もあって,値段は〈町織物〉は3貫文余,〈北野物〉は2貫5,600文であるとされている。〈町織物〉を小袖座の製品とすると,北野社付属の小袖座があったことも考えられる。そのほか博多にも小袖座があり,1306年(徳治1)関東御免の津軽船20艘のうち1艘が,北海サケと小袖を満載して越中から越前の河口坪江庄三ヵ津に来たという史料があることからみれば,越中にも小袖座のあったことが考えられる。
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