小西谷村(読み)こざいだにむら

日本歴史地名大系 「小西谷村」の解説

小西谷村
こざいだにむら

[現在地名]鳥取市小西谷こざい

王寺谷おうじだにの東にある小西谷の谷間に位置する。邑美おうみ郡に属し、東は法美郡滝山たきやま村、西は同郡卯垣ぼうがき村。小西こざいとも称された。天保五年(一八三四)鳥取城下の枝郷として一村扱いとされた(藩史)。「因幡志」は、慶安二年(一六四九)王寺谷に東照宮(現樗谿神社)を勧請する際、同地に居住していた百姓を当地に移転させたと記しているが、「鳥府志」は古絵図を根拠として移転はそれ以前のこととしている。また同書は「法美郡の内なれども、邑美郡に属して町庄屋の支配なり、然るゆへにや、諸役を不勤。御両国の内にても恐くは他に比類なかる可し」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android