小豆沢口留番所跡(読み)あずきざわくちどめばんしよあと

日本歴史地名大系 「小豆沢口留番所跡」の解説

小豆沢口留番所跡
あずきざわくちどめばんしよあと

[現在地名]宮川村小豆沢

飛越国境より五〇〇メートル手前、宮川と谷川の合流点にあったが、安政角川地震で全潰、その機能も停止、大正三年(一九一四)八月の集中豪雨で跡地もすっかり流失した。越中西街道の重要な関門で、高山役所より地役人が交替で出張し、通過荷よりの税徴収をおもな任務とした。口役銭を逃れる抜荷を防ぐため柵をはりめぐらしていた。明治三年(一八七〇)高山県知事に番所役人が勤務内容を報告した申上候書付(西文書)によれば、地役人一人・水夫一人が、二月・六月・一〇月交替で勤め、出入諸荷物から運上を取り、運上金は毎月高山役所へ届けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 出入り 木綿 飛騨

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