小野田東村遺跡(読み)おのだひがしむらいせき

日本歴史地名大系 「小野田東村遺跡」の解説

小野田東村遺跡
おのだひがしむらいせき

[現在地名]海南市小野田

宇賀部うかべ神社の南方約一八〇メートル、高倉たかくら山北麓の緩斜堆積地、標高約四〇メートルに立地する。遺物は表面採集された有舌尖頭器一例のみ。先端および舌部端がわずかに欠損するが、現長一〇・三センチ、重さ二九・七グラムあり、県下の有舌尖頭器のなかでは東牟婁ひがしむろ太地たいじ町の太地熱帯植物園内遺跡出土のものに次ぐ長幅比をもつ。基部に直線状の縁辺をもつ逆三角形の舌部が付いた形態で逆刺はみられない。サヌカイト製で、押圧剥離手法などによる整形加工を全面にわたって施した精巧なものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android