小金丸名(読み)こがねまるみよう

日本歴史地名大系 「小金丸名」の解説

小金丸名
こがねまるみよう

小金丸に比定される中世地名。観応二年(一三五一)一二月日の原田種重闕所注文写(深江文書/南北朝遺文(九州編)三)に筑前国「北崎又十郎種房跡小金丸之内恒吉十七町」がみえる。応永六年(一三九九)五月七日、少弐貞頼は小金丸などを小金丸筑前に預け置いた(「少弐貞頼知行預ケ状」改正原田記附録/大日本史料七―三)。永享六年(一四三四)一月二六日の萩原種久・薬丸親本連署打渡状(大悲王院文書/筑前怡土荘史料(九州荘園史料叢書))では、「小金丸名仏(名)寺免田」内の相違の地をあらためて雷中房に打渡している。永正四年(一五〇七)九月八日、是松新兵衛尉は小金丸攻口において合戦し、一四日に大友親治・義長父子より感状を与えられた(「大友親治感状」改正原田記附録など/筑前怡土荘史料(九州荘園史料叢書))

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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