小長尾村(読み)こなごむら

日本歴史地名大系 「小長尾村」の解説

小長尾村
こなごむら

[現在地名]曾爾村大字小長尾こながお

曾爾川左岸、今井いまい村の上流に位置。現地では現在も「こなご」と俗称する。慶長郷帳村高二六〇・七六六石。慶長六年(一六〇一)松山藩(福島高晴)領、元禄八年(一六九五)幕府領となる。元禄検地で村高は三〇九・三八一石となる。

元禄八年小長尾村に交付された亥年免定之事は曾爾谷に残る最も古い免状だが、村高二六〇・七六六石、高に対する免率は三ツ七分八厘余で、ほかに新田年貢・柿年貢定納・山手役定納・夫米・こほれ米・糠藁代・茶役定納・漆役定納・山枡年貢定納・藪役定納などが課せられていた(曾爾村史)

寛政四年(一七九二)曾爾谷八ヵ村は連年の困窮から抜出すため、幕府の代官木村惣左衛門の指導を受け杉苗二万本の下付を受けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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