小食土廃寺(読み)やさしどはいじ

日本歴史地名大系 「小食土廃寺」の解説

小食土廃寺
やさしどはいじ

[現在地名]緑区小食土町

鹿島かしま川・村田むらた川の水源にあたる千葉市内で最も高い標高約九〇メートルにある奈良・平安時代の寺院跡。昭和六〇年(一九八五)の調査で基壇建物一基・掘立柱建物二棟以上・竪穴住居・区画溝などの遺構が確認された。厚板を使用した木装基壇は東西一四・八メートル、南北一一・八メートルで、五間×四間建物に復原される。その周囲は東西四七・五メートル、南北四三メートルの素掘溝で区画された瓦葺建物一宇の寺と考えられるが、区画溝の北と東西にも掘立柱建物跡・竪穴住居跡があり、寺の機能空間はさらに広がったことが予想される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android