デジタル大辞泉 「少なくも」の意味・読み・例文・類語 すくなく‐も【少なくも】 [副]1 「少なくとも1」に同じ。「少なくも一〇年は使える」2 (あとに打消しや反語表現を伴って)いくら少なく見ても…などというものではなく、大いに。「かくしても相見るものを―年月経ふれば恋しけれやも」〈万・四一一八〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「少なくも」の意味・読み・例文・類語 すくなく‐も【少も】 〘 副詞 〙 ( 形容詞「すくない」の連用形に助詞「も」が付いてできたもの )① ( 下に打消や反語表現を伴って ) すこしばかり…ではない。いくらすくなく見ても…などというものではなく、大いに。非常に…だ。[初出の実例]「風吹けば黄葉(もみち)散りつつ小雲(すくなくも)吾の松原清からなくに〈作者未詳〉」(出典:万葉集(8C後)一〇・二一九八)「旅と云へば言(こと)にそ易き須久奈久毛(スクナクモ)妹に恋ひつつ術(すべ)無けなくに」(出典:万葉集(8C後)一五・三七四三)② ( 下に打消を伴わないで、肯定表現、希望表現などで結ばれる。新しいいい方 ) 控え目に見ても。最小限であっても。すくなくとも。[初出の実例]「少くも今より四年間以上、此書を行ひ、一度此書を用ひ始めたるの後は」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉緒言) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例