日本歴史地名大系 「少菩提寺跡」の解説 少菩提寺跡しようぼだいじあと 滋賀県:甲賀郡甲西町菩提寺村少菩提寺跡[現在地名]甲西町菩提寺菩提寺の西方、野洲(やす)郡との境をなす菩提寺山を中心に存在した寺。現存しない。「興福寺官務牒疏」によれば、金蕭菩薩の霊地で、天平三年(七三一)良弁の開基と伝え、金勝(こんしよう)寺(大菩提寺、現滋賀県栗東町)に対して、円満山大般若台院と号した。住侶学房三六宇、交衆一六家、属侍一九家、承仕二五人、仕丁一八人、本尊は毘盧遮那如来で、大般若経会修練道場とする。また別院五ヵ所をあげる。建武二年(一三三五)九月二〇日、足利尊氏は先規のとおり寺領を安堵している(「足利尊氏安堵寄進状案」徴古雑抄)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by