毘盧遮那如来(読み)びるしゃなにょらい

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

毘盧遮那如来 びるしゃなにょらい

大乗教の仏。
太陽のように万物をあまねくてらす宇宙の根元的存在。密教では大日如来同一華厳(けごん)梵網(ぼんもう)経に説かれる。日本では天平勝宝(てんぴょうしょうほう)4年(752)開眼された奈良東大寺の大仏像が有名。略して盧舎那仏ともよばれる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

びるしゃな‐にょらい【毘盧遮那如来】

(「びるしゃな」はVairocana の音訳。盧舎那、遮那、遍照、光明遍照などと訳す) 華厳経、梵網経、および密教の教主でさとりにある仏、または宇宙の根源の仏。仏身論の上では諸宗によって理解を異にする。法相宗では毘盧遮那と盧舎那を区別し、毘盧遮那を自性身(じしょうしん)とみなし、盧舎那を受用身とし、また変化身(へんげしん)としての釈迦を立てる。天台宗では毘盧遮那を法身とみなし、盧舎那を報身、釈迦を応身とするが、究極的には毘盧遮那に帰着するとする。華厳宗では毘盧遮那を十身具足の身とし、三身を立てないで、毘盧遮那も盧舎那も釈迦も同一仏身の異称とする。密教では法身とみなし、大日如来に同じとする。毘盧遮那仏。
※正法眼蔵(1231‐53)弁道話「真言宗のごときは、毗盧遮那如来したしく金剛薩埵につたへて、師資みだりならず」 〔仏心経‐下〕

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