朝日日本歴史人物事典 「尾形守義」の解説
尾形守義
生年:寛永20(1643)
江戸前期の画家。福岡藩御用絵師尾形仲由の長男。名は牛之助のち仁兵衛,号を柳園といった。藩主の命により狩野探幽の門人となり,寛文6(1666)年ごろ,師探幽守信の一字を拝領し守義と名乗る。探幽門下では久隅守景,桃田柳栄,神足守周と並んで四天王のひとりとされた。寛文9年父の死去により家督を相続し,尾形家2代を継ぐ。江戸狩野様式の地方普及に貢献し,多くの画稿類を遺した。<参考文献>福岡県立美術館編『尾形家絵画資料目録』
(安村敏信)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報