朝日日本歴史人物事典 「尾池四郎右衛門」の解説
尾池四郎右衛門
江戸前期,土佐捕鯨開拓者のひとり。尾張の生まれ。政次と称した。一族の土佐藩安芸郡の代官尾池義左衛門の報により慶安4(1651)年,鯨船6隻を率いて土佐に入り,藩主の許可を得て津呂および幡多郡佐賀に漁場を設け,尾池組を組織して冬春交代で捕鯨を行ったが,通鯨数の減少により,明暦3(1657)年尾張に帰国。<参考文献>平尾道雄『土佐藩漁業経済史』
(石田好数)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報