尿毒素

六訂版 家庭医学大全科 「尿毒素」の解説

尿毒素
(腎臓と尿路の病気)

 腎不全の進行とともに、蛋白質からの窒素(ちっそ)代謝物などの代謝物質が蓄積します。これら蓄積された物質のうち、単独または組み合わさって尿毒症(にょうどくしょう)症状を引き起こすと考えられている物質を、尿毒素と呼んでいます。

 分子量により、

①小分子量物質(分子量300以下:尿素尿酸クレアチニンなど)

②中分子量物質(分子量300~1万2000:ポリアミン類、副甲状腺ホルモンβ(ベータ)2­ミクログロブリンなど)

③高分子量物質(分子量1万2000以上:ミオグロブリンなど)

に分類されています。

 数多くの物質が尿毒素としてあげられていますが、現状ではどの尿毒素がどのような尿毒症症状を表すのかについては、はっきりしていません。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

関連語 ベータ 窒素

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