ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尿素終末性」の意味・わかりやすい解説 尿素終末性にょうそしゅうまつせいureotelicity 脊椎動物のうち,窒素排出の主要形態が尿素であるものをいう。哺乳類,水生の爬虫類 (カメ) ,無尾両生類 (カエル) ,軟骨魚類などがこれに属する。尿素中の窒素原子は,アンモニウムと炭酸ガスから合成されるカルバモイルリン酸と,アスパラギン酸のアミノ基に由来し,クレブスのオルニチン回路によって尿素へと合成される。合成場所は肝臓である。アンモニアがすみやかに尿素になってしまうことにより,有害なアンモニア (およびアンモニウム) の血中濃度が低く押えられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by