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軟骨魚類 なんこつぎょるい cartilaginous fishes

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軟骨魚類
なんこつぎょるい
cartilaginous fishes

軟骨魚綱 Chondrichthyesに属する魚の総称。サメ類エイ類などに代表される。現生のものは板鰓亜綱 Elsmobranchii(→板鰓類)と全頭亜綱 Holocephaliに分けられる。

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デジタル大辞泉の解説

なんこつ‐ぎょるい【軟骨魚類】

軟骨魚綱の脊椎動物円口類硬骨魚類とともに広義の魚類を構成する一群。骨格が軟骨からなる。海産種が多く、板鰓(ばんさい)類(サメエイ類)と全頭類(ギンザメ類)に分けられる。

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百科事典マイペディアの解説

軟骨魚類【なんこつぎょるい】

軟骨性の骨格をもつ魚類の総称。サメ,エイ,ギンザメの仲間を含む。世界に800種ほどが生息し,日本近海には160〜170種分布する。
→関連項目硬骨魚類

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栄養・生化学辞典の解説

軟骨魚類

 軟骨魚綱をいう.サメ,エイなど,骨格が通常軟骨性の魚の一分類.

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世界大百科事典 第2版の解説

なんこつぎょるい【軟骨魚類 cartilaginous fish】

脊椎動物門軟骨魚綱Chondrichthyesに属する魚類の総称。内部骨格が軟骨性なのでこの名がある。板鰓(ばんさい)亜綱(サメエイ類)と全頭(ぜんとう)亜綱(ギンザメ類)よりなる。板鰓亜綱に800~850種,全頭亜綱には約35種,合計850種ほどが世界の熱帯から寒帯にかけての広い範囲にわたり生息し,日本近海には160~170種ほどが分布する。大部分は海洋で一生を終えるが,一部は淡水で終生,あるいは生活史の一部を過ごす。

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大辞林 第三版の解説

なんこつぎょるい【軟骨魚類】

脊椎動物の魚類の一綱。内骨格が軟骨で形成され、比較的原始的な魚で、口は腹側にある。サメ・エイ・ギンザメ類など。分類学上は軟骨魚綱という。 → 硬骨魚類

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

軟骨魚類
なんこつぎょるい
cartilaginous fish
[学]Chondrichthyes

動物分類学上は脊索(せきさく)動物門Chordata、脊椎(せきつい)動物亜門Vertebrataあるいは頭蓋(とうがい)亜門Craniata、顎口(がっこう)上綱Gnathostomataに属する軟骨魚綱Chondrichthyesを構成する魚類。現生種は、板鰓(ばんさい)亜綱(サメ・エイ類)と全頭(ぜんとう)亜綱(ギンザメ類)からなり約970種が含まれる。形態上は古生代の魚類の特徴の多くを備えるため、硬骨魚類より原始的なグループと考えられたこともある。しかし、軟骨魚類にはいくつかの著しく特殊化した特徴があり、現在では両者は別個に独自の進化をしたものと考えられている。
 内部骨格が軟骨からなること、頭蓋骨が一続きの軟骨の箱で、多くの骨でできていないこと、歯が何層にも並び、一部の機能歯が損傷すると内層の歯がすべて機能歯になって入れ換わること、普通、鰓孔(さいこう)が数対あること、各鰭条(きじょう)が角質鰭条で、分節しないこと、うきぶくろまたは肺がないこと、鱗(うろこ)は退化したものを除くと歯と同じ構造の楯鱗(じゅんりん)であること、腸の内面に螺旋(らせん)弁があり、後端に直腸腺(せん)が発達すること、尾びれは異尾であること、雄には腹びれの内縁に大きな交尾器があり体内受精をすること、などが特徴である。板鰓類は各鰓裂が別々に体表に開き、脊索は椎体ごとにくびれるのに対して、全頭類では各鰓裂は共通の1鰓孔によって体表に開き、脊索は終生円筒状である。
 卵は大きくて数少なく、すべて体内受精する。卵膜に精子が進入する卵門がなく、精子は頭部の尖体(せんたい)で卵膜の一部に穴をあけて卵内に入る。多精受精で、数個または多数の精子が正常な状態で卵内に入り、そのうちの1個だけが雌性前核と癒合して胚(はい)となる。ネコザメ、テンジクザメ、トラザメ、ジンベイザメ、ガンギエイ、ギンザメなどは卵生で、4層からなる厚いキチン質の卵殻に包まれた卵を産む。一方、シロザメ、ホシザメ、ヨシキリザメ、シュモクザメなどは胎生であり、胎仔(たいし)は母体から栄養や酸素などを吸収してよく発育してから出産される。そのほかの多くの種類は卵胎生であり、胎仔は卵黄物質を栄養の主体としながら母体内で発育して出産される。
 18メートルにも達する大形のジンベイザメやそれに次いで大形のウバザメなどはプランクトンを主食にするが、多くの種が肉食性で、魚類、ウミガメ、海獣、軟体類、甲殻類などを、1週間に平均して体重の3~14%ほど食べる。いくつかのサメ類は人間を攻撃することがあり、「人食いザメ」とよばれる。被害の多い順にホオジロザメ、メジロザメ、イタチザメ、シロワニ、シュモクザメ、ヨシキリザメ、アオザメ、オオセ、コモリザメなどである。とくに前2種は突出して多い。ギンザメ類の背びれの棘(とげ)や輸卵管には毒があることが知られている。[落合 明・尼岡邦夫]

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世界大百科事典内の軟骨魚類の言及

【骨格】より

…すなわち脊索はすべての種類において,発生の初期に現れ,ホヤとナメクジウオとではこれが終生骨格としてとどまるが,魚類以上の動物ではあとから軟骨性の柔軟な骨格が発生して脊索に代わる。サメやエイのような軟骨魚類ではこの軟骨性の骨格は終生存続するが,硬骨魚類以上の脊椎動物では発生が進むとともに軟骨の大部分が骨性の組織で置き換えられる。それにさらに結合組織の一部も骨化して骨格が充実し,複雑化する。…

【脊椎動物】より

…残りのものはすべてあごと対鰭(または四肢)を獲得した顎口類Gnathostomataに属し,オルドビス紀中期に無顎類から分かれたと推定されている。この類で最古のものはシルル紀後期に現れ二畳紀まで栄えた板皮類(綱)Placodermiで,これから最初に分かれた(オルドビス紀後期)のが軟骨魚類Chondrichthyesと推定されているが,これの化石は,やはり板皮綱から分かれデボン紀前期に現れた硬骨魚類Osteichthyesよりも後のデボン紀中期にならないと姿を見せない。硬骨を獲得した硬骨魚綱の中の総鰭類(亜綱)Crossopterygiiから分かれ,四肢と肺を獲得した両生類Amphibiaはデボン紀から石炭紀への移行期,両生綱から分かれ羊膜を獲得した爬虫類Reptiliaは石炭紀後期,爬虫類の祖竜亜綱Archosauriaから分かれ羽毛を獲得した鳥類Avesはジュラ紀前期,同じく爬虫綱の単弓亜綱Synapsidaから分かれ毛と乳腺および3個の中耳小骨を獲得した哺乳類Mammaliaは三畳紀後期に現れている。…

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