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居間中心型 いまちゅうしんがた

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知恵蔵2015の解説

居間中心型

居間を住宅の中央に配置し、各個室へは主に居間を通って出入りする間取り形式。狭義には、大正デモクラシーの時代において、家族平等の思想を背景に住宅の近代化の象徴として提案された住宅のこと。家長だけではなく女性や子供も個室を持ち、家族団らんの場として居間が住宅の中心にくることを意図した。その後、日本では、玄関から個室に廊下を通って直接出入りできる間取りが普及した。唯一、北海道において暖房効率に配慮して居間中心の間取りが一般化している。これに対して、近年、子供が居間を通って個室に出入りすることが親子の交流や子供の成長の観点から望ましいとして、この間取り形式が注目を集めている。「頭のよい子が育つ家」といった書籍あるいは住宅企画が話題となり、それを具体化した間取りとして居間中心型が示されることが多い。しかし、建築空間と頭のよい子の関係は間接的であり、最近の風潮は短絡的であるとして懸念する声もある。

(小林秀樹 千葉大学教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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