屋町浜(読み)くしやちようはま

日本歴史地名大系 「屋町浜」の解説

屋町浜
くしやちようはま

[現在地名]堺市櫛屋くしや西にし一丁

櫛屋町中浜なかはまより西、海岸に至るまでの町。南はえびすはま。元禄二年(一六八九)堺大絵図には浜六間はまろつけん筋に東面する一二筆の宅地と、それより一本西の小路の両側に一〇筆ずつの宅地割が描かれており、さらに西側は浜通りを挟んで石垣を築き、海と境をなしていた。なお小路を挟んだ両頬はすべて掛屋敷で、向い同士の宅地は所有者とその間口規模が一致する。のちうち川の整備とともに海岸部分が埋立てられて町域は拡大し、文久三年(一八六三)堺大絵図によると海岸沿いは「モミ蔵」の敷地になっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android