枸杞(読み)クコ

デジタル大辞泉 「枸杞」の意味・読み・例文・類語

く‐こ【××杞】

ナス科の落葉小低木。原野などに生え、茎はとげのある小枝をもつ。葉は柔らかい。夏、淡紫色の花をつけ、実は熟すと紅色若葉枸杞茶に用いる。果実枸杞子根皮地骨皮じこっぴといい、それぞれ果実酒や漢方に用いる。 春》せきとめていかだひたせり―の雨/石鼎

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精選版 日本国語大辞典 「枸杞」の意味・読み・例文・類語

く‐こ【枸杞】

  1. 〘 名詞 〙 ナス科の落葉小低木。本州、四国、九州の山野、とくに川の土手に多く生え、垣根に植えることもある。枝はよく分枝し黄灰色を帯び、群生して高さ一~二メートルになる。葉は楕円形で数個ずつ集まってつき、しばしば葉腋(ようえき)に枝の変化した刺がある。夏、葉腋に、先の五裂した直径一センチメートルほどの漏斗状の淡紫色の花を開く。花後、長さ一・五センチメートルの長楕円形の果実を下垂する。果実は熟して赤色となり、乾燥したものを枸杞子(くこし)といい、強精薬として煎(せん)じたり枸杞酒にしたりする。根皮は地骨皮(じこっぴ)といい解熱剤に用いる。若葉は枸杞飯に、また茎葉は枸杞茶をつくって強壮薬にする。《 季語・春 》

▼くこの実《 季語・秋 》 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

  1. [初出の実例]「三月〈略〉枸杞(クコ)」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)
  2. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公一二年〕

ぬみ‐ぐすり【枸杞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物しゃくやく(芍薬)」の古名。〔本草和名(918頃)〕
  3. 植物「くこ(枸杞)」の古名。〔十巻本和名抄(934頃)〕

ぬみ‐くすね【枸杞】

  1. 〘 名詞 〙 植物「くこ(枸杞)」の古名。〔本草和名(918頃)〕

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普及版 字通 「枸杞」の読み・字形・画数・意味

【枸杞】くこ

くこ。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「枸杞」の解説

枸杞 (クコ)

学名Lycium chinense
植物。ナス科の落葉低木,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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