屍産(読み)しさん(英語表記)postmortem delivery

精選版 日本国語大辞典 「屍産」の意味・読み・例文・類語

し‐さん【屍産】

〘名〙 (「しざん」とも) 死亡した妊婦から死亡した胎児娩出されること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「屍産」の意味・わかりやすい解説

屍産
しさん
postmortem delivery

妊娠中の女性の死亡後、死んだ胎児(死胎)が娩出(べんしゅつ)される現象で、死後分娩、死体分娩、棺内分娩ともいう。子宮腔(くう)および腹腔内の腐敗ガス圧や子宮筋肉の収縮死後硬直による収縮)などによっておこる。なお、死産とも書くが、本来の「妊娠満12週(第4か月)以後における死児出産」である「死産(しざん)」stillbirthについては別項目としている。

[澤口彰子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android