日本大百科全書(ニッポニカ) 「展色料」の意味・わかりやすい解説 展色料てんしきりょうvehicle 塗料や印刷インキにおける塗膜構成成分と添加剤および溶剤の三成分からなった液状成分をいう。展色剤、ビヒクルともいう。塗料や印刷インキは着色のために顔料または染料が混入されるが、この着色料以外の液状成分のことである。塗膜構成要素としては乾性油、加工乾性油、合成樹脂、天然樹脂、セルロース誘導体が用いられ、添加剤としては可塑剤、乾燥剤(硬化剤)、顔料分散剤、乳化剤、増粘剤、皮張り防止剤、殺虫・殺菌剤などがある。溶剤としては炭化水素系、アルコール系、エステル系、ケトン系、セルソルブ系、水系などがある。[垣内 弘] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例