日本歴史地名大系 「山南村」の解説 山南村やまみなみむら 高知県:香美郡香我美町山南村[現在地名]香我美町上分(かみぶん)・下分(しもぶん)王子(おうじ)村・徳善(とくぜ)村の北にある東西に長い村。村の東・北・南の三方には丘陵が連なり、香宗(こうそう)川が村の北東から西南に向かって流れる。字河内(かわち)で支流山南川が合流する。「土佐州郡志」は「東西五十町、南北二十町」と記す。村名は北部に連なる丘陵の南側に位置することによるという。応永三〇年(一四二三)七月二〇日付氏重名下地宛行状(安芸文書)に「山南東分国末名」とみえ、嘉吉三年(一四四三)八月一日某末清名安堵状(同文書)に「山南西分末清名」とみえる。現在の上分・下分は各々当時の東分・西分と思われるが、双方の境は現在香宗川流路となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報