山問(読み)やまとう

日本歴史地名大系 「山問」の解説

山問
やまとう

中世よりみえる地名で、現矢問やとうに比定される。弘安元年(一二七八)多田ただ院金堂上棟の際、馬を引進めた多田院御家人のなかに「山問馬入道」がいる(「金堂上棟引馬注進状」多田神社文書)。正和五年(一三一六)に行われた多田院堂供養に警固の御家人として両政所・塩川らとともに山問も記されており(「多田院堂供養指図」同文書)、山問を本拠とする多田院御家人がいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android